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犬の垂れ耳・立ち耳のお話 ~why dogs have floppy ears~

今日は、先日見た動画が興味深かったのでご紹介します

Facebook(フェイスブック)で
Science Communication & Visualisation – somersault18:24
という科学・生物分野の情報を紹介しているページをフォローしています

私にとってはとっても難しいと感じる科学や生物、生理学といった理系の分野のお話が
動画やイラストレーションで紹介されるので
たまに自分の興味にヒットすると、じっくり眺めてしまいます(^^♪

例えて言うと、ナショナルジオグラフィック
あの雑誌を面白いと思う感性をお持ちの方でしたら
このページも面白いと感じるのではないでしょうか

先日は、ブログタイトルにもあるように
なぜ立ち耳の犬と垂れ耳の犬がいるのか、という動画が紹介されていました♪

日本語の動画であれば「興味があればどうぞ」で終われるのですが(;^ω^)
英語の動画なのでさすがにそれは不親切。。。
ということで簡単にご紹介します(^.^)/~~~

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動画 Why Dogs Have Floppy Ears(リンクを貼ってあります)

今から150年前の1868年
Charles Darwin(チャールズ・ダーウィン)がこの疑問を考察して1冊の本を出版しました
タイトルは、Domestication(家畜化)

立ち耳・垂れ耳の違いがあるのは犬だけではなく
豚、山羊、ウサギ、牛、羊などの他の動物にも立ち耳・垂れ耳の種類がいます

この本の中でダーウィンは
tame animal(飼い慣らされた動物)とwild animal(野生の動物)には
以下の傾向がある、という指摘をしています

【飼い慣らされた動物】の耳は垂れていて
鼻までの長さ(犬でいうマズル)が短く
色や斑のある毛皮を持つのに対して

【野生の動物】の耳は立っていて
鼻までの長さは長めで
単色の毛皮である、と

野生動物の中から、人に対してフレンドリーな態度を示す動物が現れ
何千年もかけて人に飼い慣らされていく「家畜化」の過程で起こった変化だと考えたそうです

でも、「家畜化」によってなぜそうした違いが表れるのかは長年
科学者の間で多々議論されてきました
そうした中でひとつの仮説が発表されました

その仮説によると、神経胚形成期に神経管が閉じると同時に葉裂、遊走する
neural crest cells(神経堤(しんけいてい)細胞)という細胞に起因するとのこと

神経堤細胞が家畜化された動物のアドレナリンの分泌レベルを下げ
(野生動物とは異なり不要だから)

遊走して行き着いた先によって
例えば耳に行き着いたら、立っていた耳が垂れた耳へ
鼻なら長さ、表皮なら毛皮の色や斑に変化をもたらす
という仮説です

この神経堤細胞は偶然にも、ダーウィンが本を出版したのと同じ1868年に
Wilhelm His Sr(ヴィルヘルム・ヒス)によって発見されたものです

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この仮説はかなり有力で、まだ解決できない点は残るものの
多くの疑問を解決できる、との内容でした!
なるほど~!( *´艸`)

イラストレーションでテンポよくストーリーが展開されていますので
英語が聞き取れない方でも、内容がわかっていれば十分理解できると思います♪

理系の情報にフリーズする脳みそを持った私の説明よりも
ずっとずっとわかりやすいと思いますよ!笑

3分半ほどの短い動画ですので、興味があったらぜひご覧くださいね(*´▽`*)

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