先日【よくあるご相談 「ブラッシング嫌がるんです」】
というブログを書きました
ブラッシングについてのお話をするお客さまは
トイプードルなどのカット(トリミング)が必要なわんちゃんの飼い主さまが多いですが
そもそも、ブラッシングが不要なわんちゃん、なんて存在しません
必須か必須でないか、の違いはあれ
まずは「ブラッシングは必要なもの」という認識でいてくださいね
では、ブラッシングってどうして必要なんでしょう??
わんちゃんにブラッシングが必要な主な理由
前述のブログの中で、ブラッシングは
毛もつれ、毛玉を取るために行うのではなく
毛もつれ、毛玉ができないようにするために行うんです!
と書きました
毛もつれや毛玉ができないわんちゃんも含めて
ブラッシングの必要性をまとめると
- 抜けた毛・不要な毛を取り除き、毛並みを整える
- 毛並みを整えて、毛もつれを防止する
- ホコリや花粉、黄砂などの付着物(異物)を取り除く
- ノミやダニの付着を取り除く
などが挙げられます
犬の抜毛を適時取り除かないと
皮膚へ風通しが悪くなり、皮膚トラブルのリスクが上がってしまいます
また、毛もつれや毛玉になると
それが皮膚に近ければ近いほど、皮膚を引っ張っている状態になりますので、やっぱり皮膚トラブルのリスクを上げることになります
それより何より!
常に皮膚が引っ張られている状態なので、痛いです(;´Д`)
ホコリなどの付着物(異物)を取り除くのは、特にアトピーのわんちゃんは必須ですし
今アトピー性皮膚炎でなくても、皮膚刺激になったり、環境アレルギーを引き起こす原因にもなりますので
清潔にする、ってとても大事です
犬のブラッシングの効果
〇〇しないと、こうなるよ!ってちょっと強迫めいた感じがしてしまいますから
いい話もしたいと思います(笑)
わんちゃんのブラッシングが良い状態でできると
- 血行を促進する
- 皮膚の異常やできものなどの異常を早期に発見できる
- 部分的に痛がる、毛が切れている、毛玉になっているなどによって異常行動を発見できる
- 愛犬とのスキンシップになる
などのメリットがあります
One-to-Wanでお手入れしていても同じなのですが
例えば、片方のお耳の後ろがもつれていると、大抵の場合そのお耳を掻いています
つまり、お耳が痒いというトラブルが出ている、という発見ができます
例えば、一部の毛がなくなってしまっている場合には
それは、脱毛である場合もありますし
舐めたり噛んだりして、毛がなくなって剥げている場合もあります
寄生虫やアレルギーなどで痒みが出ている場合もありますし
ストレスのサインの可能性だってあります
こうした様々な「異常」に早く気付くことができます
また、ブラッシング=気持ちいいこと、と認識しているわんちゃんにとっては
身体の緊張を緩めて、心から飼い主さんに甘えられる、気持ちのいい時間になります♪
ブラッシングを苦痛なもの、嫌いなものにしないでください
最後に、少し「ブラッシング」に関連して読んでいただきたい記事があります
つらい記事ですが…
grape(グレイプ)編集部
【「飼い主の『見栄』を優先させないで」 トリマーが怒りの呼びかけ】
※毛もつれや毛玉にならないわんちゃんの飼い主さんには直接関係のない記事です
毛もつれや毛玉になると
- わんちゃんには苦痛でしかなく
- お手入れをする私たちグルーマー(トリマー)にとっても苦痛でしかないこと
を知っていただきたいのです
One-to-Wanにも、毛もつれや毛玉に対する追加料金の設定はあります
これはもちろん、作業時間に対する料金でもありますが
何よりも、飼い主さんにわんちゃんの苦痛をわかっていただくための料金、です
One-to-Wanの飼い主さまのほとんどは
愛犬のことを大事に考えてくださっています♡
ですから、毛もつれ・毛玉に関するトラブルはとっても少ないですし
また、あったとしても
お話すればみなさん、わかってくださいます(*´▽`*)
でも、残念ながらゼロではありません
過去に2件
わんちゃんの苦痛より、ご自身のことを優先される飼い主さんは確かにいました
(記事のような極端な飼い主さんではありませんが)
開業から2年半で2件
これが多いのか、少ないのか、私にはわかりません
でも、このお2人の飼い主さんはその後きっと
わんちゃんの苦痛を理解せず
追加料金なしで、文句も言わずに、飼い主さんに言われたままのことをやってくれるサロンに
わんちゃんを連れて行っているんだろうと思います
そこで、わんちゃんは苦痛を強いられている…かもしれません(;´Д`)
うち1人の方は、その後一度、ご予約のご連絡をいただいた際に
「毛もつれや毛玉があった場合には追加料金をいただきますし
高額になる場合もありますのでご理解ください」と再度お話ししました
前回のお手入れから、既に4ヶ月以上経っていたからです
結局、そのお客さまからは
「お手間取らせては申し訳ないので、やめておきます」
とお断りのご連絡がありました
違う、そういう問題じゃないんです
私の話ではなく、あなたの愛犬の話なんです…
心を尽くしても、伝わらないことは…残念ながら、あります
わんちゃんたちにはかわいそうですが
私にできることは、わかっていただけるようにお話することだけ
本当に無力です
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以前ご紹介した、ブラッシングを始めると
「さあ、どうぞ♪」なエリーちゃん
こんな風に、幸せなブラッシングが最高ですね(*´▽`*)
わんちゃんとのコミュニケーションだと思って
続けていってくださいね(#^.^#)