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犬と暮らす

チロのかすかな思い出

ちょっと思うことがあり
懐かしい…という感情が湧かないほど、記憶が薄い頃の話を書きたいと思います

ただの思い出話です

本当に幼い頃、うちには1頭の白い犬がいました
名前はチロ

時代が時代です、当然外飼い
玄関を出て右手に大きな犬小屋があり、そこに住んでいました

父が知り合いに「生まれたから買って」と頼まれて突然連れて帰ったらしく
母と祖母は憮然。。。

犬が嫌いだからではなく
結局世話をすることになるのは自分たち
まして、命あるものは必ず死ぬ
情がうつれば辛い
それが嫌だったそうです

保育園に通っていた私の記憶にあるチロには
手を舐められた記憶があるくらい
全然吠えない、番犬にもならない犬でした

いつの頃か、チロは病気になりました
血尿だったり、お口からだったり
何か出血があったことは覚えています

チロが亡くなったのは小学校1年生のとき
寒い日の朝でした

朝起きて「チロにお別れを言いなさい」と言われて
泣きながらチロを撫でて、学校に行って(行かされて(笑))
学校に行っても泣いていました

命が消える
幼い私が初めて経験した別れでした

小学生だった私は母に、犬を飼いたい、と言いました
母は「大人になって、自分で責任を持って世話できるようになったら飼いなさい」と言いました

チロは実家近くを流れる一級河川に流しました
段ボール箱に入れて

今そんなことが許されるのかどうかわかりませんが
段ボール箱にお花をいっぱい入れて、チロが好きだったものを入れて

それから10年間、毎年命日にはその河川に花束を流しました
チロを偲んで、お花が流れていくのを眺めました

これが幼いころの犬に関する私の記憶のすべて

大人になって両親に話を聞いて
わかったことがたくさんありました

まず、秋田犬かなにか?ととってもアバウトなことを聞いていましたが
大きさとかを考えると、多分白柴が入った雑種(;^ω^)

吠えなかったと思っていたチロは、吠えなかったわけではなく
ある日突然声が出なくなったんだそうです
母曰く、外飼いだったから、蛇か何かに咬まれたんじゃないか?と
声が出なくなる前のチロは、ちゃんと番犬のように吠えていたようです

そして、亡くなるまでの話を聞く限り、亡くなった原因はフィラリア症
当時はフィラリアに関する知識もなく、今のように予防の駆虫薬を飲むこともありませんでした

まして外飼い
家の中で飼われているより、はるかにリスクが高かったはずです
亡くなるまで、チロは本当に苦しかっただろうと思います

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念願かなって犬と暮らすようになり
フィラリアの予防なんて今では当たり前になりました

幼過ぎて、無力すぎて、チロには何もしてあげられなかったけど
今傍にいる2つの命には、精一杯のことをしてあげよう

そして私の力の及ぶ範囲で
わんちゃんと飼い主さまの幸せな生活のお手伝いをしていこう
そう思っています

明日お泊まりにくるわんちゃんは
最初の飼い主さんに外に出されてしまい
お外で暮らしていたプードルちゃんです

最初聞いたときは、耳を疑いました。。。トイプーを外飼い???
怒りが込み上げましたが
目の前に現れたのは優しい飼い主さまのお家に引き取られた
幸せなプードルちゃん

飼い主さまは悩みながらも、心から可愛がって育てています

お家にいるように、とまではいかないけれど
ホテル中は笑顔で過ごしてもらえるように、お世話したいと思っています(*´▽`*)

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