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UD(ユニバーサルデザイン)フォントを採用しました

UDフォントを新しいホームページに採用しました

前職の業務の一部として情報発信を担っていたときに
ディスレクシア(Dyslexia)のことを知りました

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ウィキペディア(Wikipedia)によると

「ディスレクシア」とは学習障害の一種で、知的能力および一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障がい
失読症、難読症、識字障害、(特異的)読字障害、読み書き障害とも訳される

と書かれています
興味のある方は、日本ディスレクシア協会のホームページをご覧いただければと思います

一般社団法人日本ディスレクシア協会
ディスレクシアとは
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程度の差はあれ、世の中には文字が読みにくい人が一定数いて
そういった方々に配慮した文字を使えば
読みやすくなる、つまり

発信した情報が届く可能性が高くなる

ということです

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UDフォントの「UD」とは、ユニバーサルデザイン(universal design)のことで
文化や言語、国籍、年齢、性別などに関わらず
できるだけ多くの人が「わかる」ようにデザインするという考え方です

その概念の歴史は意外と古くて、1980年代にはすでに米ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンターのロナルド・メイス(Ronald Mace)によって提唱されています
【参照】The RL Mace Universal Design Institute

日本でも、オリンピック開催に向けて「ユニバーサルデザイン2020行動計画」が決定され
世界に誇れる水準でユニバーサルデザイン化された公共施設・交通インフラを整備すること、「心のバリアフリー」を推進することが謳われています
(心のバリアフリー。。。)

具体的には、スポーツピクトグラムや、トイレのシンボルマークのデザインが記憶に新しいですね!


ピクトグラムの例

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UDフォントは
ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた文字(フォント)のこと

形がわかりやすいように、文字の中の空間を広くとったり、濁点を大きくしたりしていることが特徴で、理解が遅れているといわれる日本でも、教育現場(教科書への採用)や医療現場(医薬品の説明書きや注意書き)などで広く採用されています
高齢者への配慮でもありますね

例えば「3」と「8」

同じように見えたり、読み違えたりする一例ですが
UDフォントでは、わかりやすく・読みやすく・間違えにくい配慮がなされているため、文字が小さくなっても、字間が詰まっても
配慮されてないフォントよりも誤認が減るそうです

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ディスレクシアのことを知ったとき
会社のホームページのフォントを変更したかったのですが…残念ながら思いはかないませんでした

当時の私は、フォントくらい変更させてくれたっていいじゃん(けち!)
くらいに思っていましたが(笑)
きっと、上司の理解を得るためのアプローチや説明ができてなかったんだろう、と今は思います
(少しは成長しましたwww)

ドッグサロン One-to-Wanを開業してからは
目の前の命と向き合うのに精いっぱいで、当時の想いを忘れていましたが

今回新しいホームページを作るにあたっては
とにかく「伝えること」を重視しました

その作業の中で当時のことを思い出し
念願かなってUDフォントを採用しました

伝えたい想いが伝えたい方へ
伝わるといいな

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最後に
ここからは完全にオマケです

「ディスレクシアのことを知ったとき」

私が想像する「文字が読みにくい状態」をはるかに超えた状態で、苦しんでる人が大勢いることに衝撃を受けました
その例を、以下に掲載します

こんな風に見えてたら
どれもつらいですよね…

「知る」ことによって
(自分では自覚していない)思い込みや偏見という「心のバリア」を低くしたり、無くしたりすることができると思っています
思い込むな、偏見を持つな、という自分への戒めです

もちろん、こうしたレベルのディスレクシアにはUDフォントくらいでは何の助けにもなりませんが
フォントに配慮しただけでも助かる人、楽になる人がいることもまた事実

UDフォントの採用はささやかな配慮です

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