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春に必要なフィラリア症(犬糸状虫)抗原検査のこと

先日、お客さまわんちゃんと一緒に
獣医さんへ同行してきました

この話はまた後日にするとして…

そのとき、飼い主さまに

「せっかく血液検査するんですから
フィラリア検査も一緒にしちゃった方がいいんじゃないですか?」

とお話したところ

フィラリア検査って、何するんですか?

えーっと💦

愛犬ちゃんはパピーちゃんではないですし
ちゃんとフィラリア予防をしていらっしゃいますので
毎年春に検査しているはずなのですが

飼い主さまはご存知ないということなんですよね。。。

別に悪いことじゃないです
一番大事なのは

犬フィラリア症の検査をしてから
フィラリア予防の投薬をすること

ですから

動物病院からお薬を買っているのであれば、必ず検査しています

でも、知らないで投薬するよりも
知っていた方が絶対にいいと思います

その重要性を知れば
うっかり投与忘れは、確実に減ると思います

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

フィラリア抗原検査は
フィラリア予防の投薬の前に絶対に必要な検査です

採血して、検査キットを用いて
犬フィラリアの寄生の有無(犬フィラリア抗原)を確認します

ほんの数滴の血液から
血中に含まれるフィラリア成虫に特有の抗原を検出します

通常、フィラリア症予防薬の投薬時期は
5月から11月・12月までですが
もし投薬を止めた後に、感染幼虫を持つ蚊に刺されてしまったら?
何らかの理由で前年の予防が失敗してしまっていたら?

投薬していない期間中に幼虫が産み付けられたまま体内で成長を続けた結果
翌年春の投薬時期までに
予防薬では駆虫できない成虫に育ってしまう可能性があります

育ってしまったフィラリア幼虫が
春の投薬によって体内で死亡すると
犬がショック症状を起こすことがあります

だから、春の投薬前にわずかな血を採って
前年の予防がちゃんと成功しているかどうか(フィラリア幼虫が体内にいないかどうか)を確認してから、投薬を開始する

それが、フィラリア抗原検査です

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

この検査で陰性なら、フィラリア予防薬(経口剤)の投薬を開始します

開始時期、終了時期は地域によって異なります
獣医さんの投薬指示に従ってくださいね

もし、この検査で陽性
つまり犬フィラリアの寄生委が確認されたら…?

まずは治療が必要になります

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

昨年、実際に
One-to-Wanのお客さまわんちゃんが犬フィラリア症で急死しました

詳しくは書きませんが
飼い主さまのご家族になった時点で、既に感染していたそうです

ご家族として迎えてからは
獣医さんの指示で適切に治療を続けていて
初めてご来店いただいたときは
既に治療を開始されていました

わんちゃんはとても元気でしたが
時々、犬フィラリア症特有の咳をしていました

元気だったのに…
ある日急変して、亡くなってしまいました

目のきれいな、本当に美しいわんちゃんでした

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以前は治療方法がなかった犬フィラリア症
今は、きちんと予防すれば、防げる感染症です

なのに、間違った情報をまき散らして、被害を大きくする犬の飼い主さんもいるのです
この話もまた別の機会に書こうと思います

経験したのは私自身
まだ、いち飼い主だったときのお話です

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犬フィラリア症は
予防・治療薬がなかった時代には、病死の主な原因になっていました
非常に怖い病気です

今はちゃんとお薬があり
寄生を予防できる時代です

ありがたいですね(*´▽`*)

できるだけお薬を避けたい気持ちはわかります
でも、わんちゃんの命を守る、大事な投薬です

しっかり理解して
来月から毎月、忘れないでお薬飲ませてあげてくださいね

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