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ノミ・ダニ・フィラリア予防薬 どれがいいですか?その4

眉間に皺がような話が続いていますので
今回は明るい写真で始めてみました(^-^;

サロンの玄関先はただいま花盛り♡
白をベースとしたお花たちですが
もりもり咲いていて、すっごくきれいです!

エリゲロンのこんもり感♡

お客さまを出迎えるたびに
お客さまを見送るたびに
気持ちがほっこりします(#^^#)

さて今回は
情報を得た上での私見と
うちのわんこたちにどうしてるの?
についての「前編」です💦

今回のを入れて、あと2回…の予定だったのですが
長いので分けることにしました(^-^;

楽しい話題じゃないですが
頻繁にご相談いただくということは
飼い主さまにとっては大事な悩みのはずです

がんばって書きますので
最後まで読んでいただけると嬉しいです(^^♪

オールインワンを使うか

まず、オールインワンのお薬を使うか
つまり

ノミ・ダニのお薬と
フィラリアのお薬

この2つの予防薬(駆虫薬)がひとつのお薬で済む、という
オールインワンタイプを使うか、ということについてです


こういうやつね

結論から書きますが
私は使いません

ちなみにこのお薬
ノミ・マダニ・フィラリアだけでなく
内部寄生虫である回虫、小回虫、鞭虫、鉤虫も駆除してくれるそうですよ

わあ素敵~♪
と思うか、思わないか、だと思います

オールインワンのお薬のメリット?

サロンのお客さまのお話(獣医さんからの説明)をまとめると
獣医さんがオールインワンを勧める理由は

■ 便利・簡単だから(1回の投薬で済む)
■ 忘れにくいから(1回の投薬で済む)

これらは飼い主さん側の理由ですが
動物病院側の理由としては

■ 勧めやすいから(飼い主にとって便利だから)
■ 割高だから(利益率高いから)

があるんじゃないかな~
と思ったりします

これ、あくまでもお客さまから伺った話ですので
実際のところはわかりません

私自身、オールインワンを使う気がなかったので
聞いてみたことがないんです~ゴメンナサイ

ただ、複数の飼い主さんから
お会計のときに「高いからびっくりした!」
と聞いていますので
オールインワンになることで
割高なお薬になっていることは想像できます

自由診療ですから
獣医さんによっても価格の違いがあると思いますので
当てはまらない場合もあるかもしれません

使わない理由~投薬時期の問題

私が使わない理由は
ノミ・ダニのお薬とフィラリアのお薬を使う時期が違うからです

別のブログでも書きましたが
私はノミ・ダニ予防のお薬を通年で使うことはしていません

ノミ・ダニのお薬は外での活動が活発な時期に
つまり、わんちゃんにとって感染症が心配な時期に使います

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話は少し逸れてしまいますが
昨年か一昨年に、ある獣医さんから

ノミやダニの予防薬は1年間通して投与
と言われたことはあります

確かに、ノミダニは13度以上で活動するため
冬でも室内では活動できてしまいます

また、マダニについても
種類によっては冬でも活動するのがいるそうです

冬であっても「ダニがいないおうち」なんてないです
でも…

冬の寒い時期にノミ・ダニをつけてるわんちゃん
貧血や感染症などの実害を受けたわんちゃん
って実際、身近にいます??

わんちゃんのお仕事をさせていただいていますが
お客さまのわんちゃんを含めても、それでもいません

1年を通じてノミダニ予防薬を与えるかどうかは
飼い主さんひとりひとりが
メリット、デメリットを天秤にかけて
獣医さんと相談の上で
決めればいいと思います
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話を戻します

フィラリア予防薬は蚊の活動期に入って
1ヶ月後から使います

蚊の活動開始時期を見定めるために
3月くらいからその年の気温の変化を確認していますので
獣医さんからお薬を買う時に
投薬開始時を最終確認して、使うようにしています

オールインワンを使うとすると
フィラリア予防の時期に使うことになると思いますので
投薬開始時はフィラリア予防に合わせるわけですよね

でも、フィラリアのお薬を飲み始める前に
ノミ・ダニ予防の投薬は必要になります

投薬時期が異なる以上
お薬は「別々の方が便利」じゃないかな~
と思いますが、いかがでしょう?

私は無駄な投薬は避けたいので
投薬をコントロールしにくいオールインワンよりも
ノミ・ダニのお薬とフィラリアのお薬
それぞれ別のお薬を選択しています

使わない理由~成分の問題

もうひとつ
オールインワンタイプのお薬には
複数の有効成分が入っていること
が挙げられます

ノミ・ダニ予防のための成分
フィラリア予防のための成分

このシリーズのブログ(その1)で挙げたような副作用問題を考える上で
もし何らかの有害事象が出てしまったとき
複数の成分が入っていることで
「どの成分が合わなかったのか」が
特定しにくくなります

以降、「副作用が出たお薬そのもの」を避けるのは簡単ですが
「副作用の原因となった成分」が入っていない薬にしないと
意味がないはずです

例えば
上記の「ネクスガードスペクトラ」の場合ですと
「アフォキソラネル」
「ミルベマイシンオキシム」
という成分が含まれていて

フィラリア症の予防に必要な量の
「ミルベマイシンオキシム」が含まれることで
内部寄生虫も駆除できるそうです

「アフォキソラネル」が
ノミ・マダニを駆虫する成分です

それまで投与していたお薬が
「アフォキソラネル」だけが含まれている
「ネクスガード」でしたら
「ミルベマイシンオキシム」が合わなかったのでは?
と推察できますが

他のお薬からの変更だったら?
副作用の報告履歴から推察するしかないのでは?と思います

お薬合わない問題になったとき
私は、スムーズに代替のお薬にできる方がいいな~と思います

錠剤を使うか、おやつタイプを使うか

これも結論から書きますが
私は錠剤タイプを使います

「お薬(の成分)合わない問題」に関連して
もうひとつ考えていただきたいのが

「基材合わない問題」です

基材合わない問題って?

このシリーズのブログ(その2)で書いた

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「副作用」ではないのですが、昨年お薬がらみで
うちのコにちょっとした出来事があって
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の話ですが

去年、うちのコが突然下痢をしまして…
当時、痒み問題があって
食材をしっかり管理していた時期でした

管理がうまくいってた時期に
突然の激しい下痢

思い当たる節がなく
考えて、考えて…出たのが
もしかしてフィラリアのお薬??

その時あげていたのが、おやつタイプのものでして…
それまで大丈夫でしたので
まさかね?と思いつつ
動物病院で受診した際に聞いたところ

あ~、普通にあるよー
製薬会社にも言われてるし~

(先生ってば、言い方軽~い…笑)

あるんだ、やっぱり(^-^;
あるよね、やっぱり…( ノД`)シクシク…

先に言ってくれ~、と思いました

つまり、おやつタイプだったから
合わなかったわけです

一応、先生の名誉のため書いておきますが
お薬を処方した病院と
診ていただいた病院は
別の動物病院です

お薬の成り立ちで選択する

またしても話が少し逸れてしまいますが

お薬は、有効成分だけでは
そのまま私たちがイメージする薬にはなりません

例えば、耳かき1杯、みたいな量の成分を
実用的な意味での「お薬」にするために
用途に合わせて薬の形が決まります

錠剤やカプセル、粉薬、液剤などがありますよね

例えば錠剤ひとつをとっても
裸錠、糖衣錠、腸溶錠、チュアブル錠などいろいろ

有効成分を「お薬」にするためのこうした添加物(賦形剤といいます)が
合わない場合があるんです

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ここに考えが及ぶと
前述した「お薬の成分が合う合わない問題」

本当に、薬の成分が合わないのか?
実はお薬の基材が合わないのではないのか?

ますます複雑な話になってしまいませんか?笑

まして今回の場合
おやつタイプ…(^-^;

ごはんの原材料は気にするのに
なぜ気づかない!?
と自分に突っ込みを入れてしまいました(笑)

というわけで
今年処方していただいたフィラリア予防薬は
最もシンプルな錠剤です(^-^;

シンプルにしておけば
もし何かあったとき
何が合わないのかも比較的わかりやすく

他の製剤に変えるときもわかりやすい

そう考えているので
オールインワンタイプもおやつタイプも使いません

という話でした

長い~💦

次回は、こうした情報を得た上での私見
うちのわんこたちにどうしてるの?
についての「後編」です

本人もびっくりするくらい長くて
ごめんなさい!!

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【念のため】
医学も獣医学も薬学も修めてないいち飼い主が書いているブログです
情報が正しいとは限りませんのでどうぞご承知おきください

心配なことがありましたら、かかりつけの獣医さんにご相談ください
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